ヴェネツィア・スクラップブック

オリーヴの枝を手に


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朝、いつもよりも賑やかに鳴り渡る教会の鐘の音で目が覚めた。

昼にぶらりと外に出た時に合点がいった。

ヴェネツィアの街の中の広場に集まりおしゃべりしている人達。それはいつもの日曜日の風景なのだが、今日は手に手に葉のついたオリーヴの枝を持っている。

今日は「枝の主日」、カトリック上重要な移動祝日で、復活祭の一週間前の日曜日なのだった。聖週間と呼ばれる、キリストの最期の一週間の初日にあたる。
キリストはこの日、エルサレムに入城し、群衆がオリーヴの枝を手に持ち歓迎したのだそう。

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犬と一緒に路を散歩する若い女性も、今日は上の写真のようにオリーヴの枝を持ちながら。

ただ、イタリア(ローマカトリック教会)ではオリーヴの枝だが、キリスト教でも宗派によって、そして地域によって枝の樹種は違ってくるらしい。
聖書の記述によると棗椰子なのだそうだが、オリーヴだったり棕櫚だったりネコヤナギだったりするのだそうだ。キリスト教が棗椰子の栽培圏を超えて広がっていることを示している、ともいえるだろう。
古代ギリシアから平安の象徴とされていたオリーヴが、棗椰子の生息しない地域で代用された、らしい。

同じこの日、また別の地域や国では、おじさんおばさんがその国の広場でまた別の枝を持ちながら、おしゃべりに興じているだろうか。
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by sumiciki | 2012-04-01 21:19 | 日々の生活で

ヴェネツィア在住。雑記帳ブログ。
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