ヴェネツィア・スクラップブック

2012年3月11日、イタリアの新聞記事


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あの、東日本大震災から1年が過ぎた、2012年3月11日。

当日はこちらイタリアのテレビでもいくつか特別番組が放送されたようだ。テレビニュースでも、被災地での追悼式や天皇皇后両陛下が列席なされた東京での追悼式典の映像などと共に報道していた。
ただ私は、あいにくその日はヴェネツィアを留守にしており、長い時間テレビやインターネット等をチェックできる環境になかったので、せめてもと思い日刊紙「コリエッレ・デッラ・セーラ」を買い、震災から一周年の日本に関する記事を探した。

・・・復興に取り組む人々のこと。原発に対する数々のデモが続いていること。南三陸ではこの地を離れる人口が増加(約2200人減とあった)、だが製造業の85%が無に還った状態で、仕事を無くした人々はその地を離れざるを得ない現状のこと。漁業と船舶が受けた甚大な被害のこと。被災地の方々が願う「安定した生活」のこと。被災した方々の精神的なトラウマのこと・・・。
一紙面の4分の3程を割いて、いくつかの写真と共に掲載されていた。

掲載されていた写真は、震災直後の気仙沼の瓦礫の原と化した写真と今日の(瓦礫が取り払われた状態の)同じ場所の写真。大船渡の仮設店舗。津波の被害を生き延びた1本の高い松の木(陸前高田)。南相馬で2人のお坊さんが雪の原に祈っている後姿。

記事全体からの印象としては、正に文字通り「震災から一周年」、一年前の震災被害とその復興に焦点を当てた内容で、原発問題について書かれている部分は、それに対しデモが繰り返し行われているという記述程度で大分少ない、と感じた。
放映時間の長い特番などでどこまで詳しく穿って日本の現在の原発問題を扱っているかは、見ていないので何とも言えないが、全国紙の新聞記事レベルでは「震災復興」に比べて日本が抱える「原発」という大問題のウェイトは少ない気がした。

日本が抱えるこの人類共通の大問題は、他の国々にどの様に、そしてどれほど、伝わっているのだろうか。
それが記事を読んだ後、強く感じたこと、だった。
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by sumiciki | 2012-03-16 01:16 | 日本

ヴェネツィア在住。雑記帳ブログ。
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