ヴェネツィア・スクラップブック

トイレ狂騒曲

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今日、日本のトイレは、スゴイ事になっている、と思う。ここまで来るともう、スペクタクルの域である。

先日、日本に旅行で来たイタリア人の友人(女性)は、トイレ(洋式)で用を足した後、洗浄用のボタンがどれか分からず、それらしいボタンを押した途端、ウォシュレットの水を顔面に浴びたらしい。(恐らく、ウォシュレットなどのボタン近く、つまり便座近くに顔を近づけていたものと思われる。)

ギャハハ、と他人事の様に話を聞いて笑っていた私だったが、先日親戚の家を訪ねた時、到着してまず手を洗おうと洗面所に入ったところで、蛇口を捻った途端、脇のシャワーから水が噴き出し、手を洗うつもりが髪に水を浴びた・・・。そうだった、日本の昨今の洗面所では、洗面所で朝シャワーとかなんとかで、シャワー水栓があったりするのだ・・・と気付いた時は遅かった。これはトイレではないけれど、前のイタリア人の友人を笑えない有様である。

先日渋谷のとあるデパートのトイレに入って、イタリア人の友人が被った顔面ウォシュレット攻撃の理由が頷けた。
ボタンが沢山、便座の脇に並んでいるのだが、全て日本語表記のみ。しかも洗浄ボタンだけがなぜか別に壁付けとなっているのであった。
別に「全てに英語表記を」と叫ぶつもりはないし、イラスト付きのボタンもあるのだが、もしここに英語表記があれば、トイレの個室内(つまり誰にも訊けない状態)での外国人の悲劇(喜劇?)はぐんと減るだろう。

まあしかし、仮に英語表記があったとしても、日本の(超)多機能トイレに初対面する外国人には、ワケが分からないのは同じではないか。

例えば・・・
用を足した後で、彼女(仮に女性用とする)に必要なことは、「洗浄」の一点に尽きる。
しかしどれが洗浄ボタンか分からないので、数あるボタンを片っ端から押していく。
水が流れる、と思ったら、水は流れずお尻に水が当たって「ひいい」となり、隣りのボタンを押すとその水ノズルが前方に移動(「ビデ」)、隣を押すと温風がお尻を撫でる。その隣のボタンを押すと、水は流れずなぜか水の音だけが聴こえてくる・・・。
外国人の利用者は、今日の日本人がトイレでの用足しという単純な生理的行動を、どれほどまでにスペクタクルに行っているか、ここで身をもって知るだろう。

用を足す前にだって、便座のフタは自動で開くは、便座に座るとほかーと温かいわ、驚きは多い筈(いちいち驚いているのは私だけだろうか)。

話は少し逸れるが、先にも触れた某社の「音姫」という、水の流れる音だけ出す装置。その装置の話をすると、私の周りのイタリア人の場合、かなり盛り上がる。
「女性は、自分が用を足している時の音を他人に聞かれるのが恥ずかしいから、そのリアルな音を消すために水の音が出る装置が日本の女性用トイレには付いている」というと、そのスペクタクルさに悲鳴をあげる。殆ど、未知との遭遇、である。
それに「もともとは実際の水を流して用足しの音を消していたのだけれど、それでは水が勿体ないという事で、節水の目的で水の音を出す装置ができた」という説明を加える事も可能ではあるのだが、ここまで話すと彼等には意味が分からず質問攻めの可能性大なので、これは敢えて言わない。

日本のトイレよ、何処までいくのか・・・。
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by sumiciki | 2012-01-12 03:12 | 日本

ヴェネツィア在住。雑記帳ブログ。
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