ヴェネツィア・スクラップブック

地震の守護聖人:アスコリ・ピチェーノ

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イタリアは中部のマルケ州に、アスコリ・ピチェーノ(Ascoli Piceno)という街がある。
ローマよりも古い街、とも言われる。
ローマ帝国時代には、アドリア海から塩をローマに運んだ「サラーリア街道(Via Salaria)」があり、この名は現代でも残っている。

観光的には、イタリアの中ではマイナーな州だし、マイナーな街だろう・・・と思いつつ何とはなしにネットで検索してみたら、かなりヒット。
イタリア中のピッツェリア(ピザ屋)でおつまみメニューとして親しまれているオリーヴェ・アスコラーネ(アスコリ風オリーヴ:肉詰めグリーンオリーヴのフライ)を筆頭に、知る人ぞ知る靴のブランド、「パントフォラ・ドーロ(Pantofola D’oro:黄金のスリッパの意)」はこの街発祥だし、日本でもお馴染みのファッションブランド「TOD’S」の本拠地は、アスコリ・ピチェーノ県のサンテルピーディオ・ア・マーレにある。
2005年~2006年、2006年~2007年のシーズンでは地元のサッカーチームがセリエA入りも果たしている。
そして、毎年夏に開催されるクインターナ(La Quintana:馬上槍競技)。イタリアでは知られたイベントだ。
・・・勝手な先入観を持ってはいけないな、と反省。それでもしかし、「イタリア周遊9日間!」的なツアーの中にマルケ州が組み込まれることは殆ど無いだろうから、そういう意味でマイナーと表現するのは、外れてはいないだろう。

ここの街の守護聖人はサンテミーディオ。アッリンゴ広場(Piazza Arringo)に面して建つドゥオモに祀られている。
実はこの聖人、「地震から街を守ってくれる守護聖人」なのだ。
かつてこの地方を大地震が襲った時にも(ちなみに2009年地震で大きな被害に見舞われたラクイラはここからそう遠くない)、周辺の街では建物の倒壊がひどかったのに、アスコリだけはびくともしなかったのだ、と、何人ものここの街のおじさんおばさんが言っていた。

それはすごい。そんなわけで、日本から来た家族と一緒にここを訪れた時には、ドゥオモに入ってお布施を出して、サンティーノ(Santino:小さな聖者図)をいただいてきた。
イタリア人の友人が、ドゥオモの管理人さんらしき男性に、私の家族が震災後の日本から来たこと、そして「サンティーノがあったら、少しいただけないかな」と話をしてくれたのだった。私達の人数より多めに「持ってきなさい」とくださった。

遠く日本まで、アスコリの守護聖人が守護の手をながーく伸ばして、守ってくれる事を願いつつ・・・。


ヴェネツィアからアスコリに行く場合、私は列車で「サン・ベネデット・デル・トロント」(ここは夏のアドリア海に面するビーチリゾートとして有名)という駅まで行き、そこから車を使うが、バスも出ている。ローカル・ラインの電車もある(が、アスコリ・ピチェーノの鉄道駅は旧市街から離れているため、車利用の方が便利)。

アスコリ・ピチェーノについてのインフォはこちら(イタリアマルケ州政府観光局公認オフィシャルサイト)↓
http://www.italy-marche.info/jp/omona_as/ascoli.html
(写真はイタリアマルケ州政府観光局公認オフィシャルサイトより拝借)
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by sumiciki | 2011-12-20 23:54 | イタリア(ヴェネト州以外)

ヴェネツィア在住。雑記帳ブログ。
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